仕事をする時には、
・楽観主義のゆとり型
・悲観主義の焦り型
とどちらのパターンもあるかと思います。
もちろんどちらの方針で行くかは人によるわけですが、私は今まで『何かを目指す時には悲観主義にして焦りを伴った方が結果を出せる』と思っていました。
そうすることで自分を追い込み、通常よりも大きな力を発揮するとこんな形です。
実際に今まで、本気でやりたい時には『このままじゃヤバい!』と自分を焦らせ頑張ってきましたが、最近『焦りで追い込むことが必ずしも正解ではない』と感じることがありました。
そのため今は楽観主義のゆとり型になっています。
以下ではそんな、楽観主義と悲観主義のメリット、焦りで追い込むことが良いとは限らない理由など、気づいたことを書いていきます。
楽観主義のメリット
楽観主義とは、仕事をする際に『このままじゃヤバい』と焦ることはなく、『大丈夫、なんとかなる』とゆとりを持ちながらマイペースで進めるような方針のことです。
一般的にはあまり良しとされないかもしれませんね。
特に、従来までの日本型企業では『仕事を舐めている』『やる気がない』と思われてしまう思考かもしれません。
確かに楽観主義には焦りがありませんから、どんな時でも一定のペースを保ちます。
つまり、悪く言えば『日々同じ量しかこなさない』訳です。
しかしこれは長所でもあって、心理面や精神面、その他あらゆる事態が起こっても『それに左右されず淡々とこなせる』ので、これが楽観主義者の強みです。
例えば、『会社の業績がヤバいらしい』との噂が出たらたいていの人は不安や焦りを感じますよね。
その結果転職を考えたり、どうすればいいんだと色々考えてしまうはずです。
しかし楽観主義者は『そんなこと考えていても仕方ないじゃないか』と通常通りの仕事をこなします。
これは大きなメリットです。
不安や焦りで追い込まない分ペースが乱れない、最近この楽観主義も、仕事をする上で必要な要素なのかなと感じています。
悲観主義のメリット
一方で悲観主義のメリットは『焦りを原動力にできること』でしょう。
『このままじゃヤバい』『今本気でやらないとこの先ない』といったような焦りや不安を原動力にして、日々限界まで自分を追い込めるのが悲観主義の強みです。
私は以前までこのタイプで、この性格だと確かに仕事が進みます。
少し休むだけで『それでは人生が終わる』と自分に檄を飛ばしとにかく行動できたので、この性格にも良い部分がたくさんあります。
それに、現在大成している人のほとんどはこのタイプのように思います。
大きな成功を掴んでいる人は、特に若い頃には人の数倍は努力をしたり尋常ではない作業量をこなしているようです。
それができるのは自分を追い込める悲観主義ですから、短期間で大きな成功を収めたい人は、悲観主義となり常に焦りを持った方がいいのかもしれません。
どちらも経験して分かったこと
楽観主義と悲観主義、私はどちらも経験したので分かったことがあります。
それは、『悲観主義が威力を発揮するのは限界じゃない時』であり、『全てにおいて限界な時には楽観主義が良い』ということです。
保険がある時こそ悲観主義
限界じゃない時こそ悲観主義が良いとは、自分の現状に保険がある時です。
例えば、『会社に属している』『そこそこの収入や貯蓄がある』といったように、現状限界ではなく、『まだまだ何とかなる』『十分生活していける』という状態の時です。
こんな時こそ悲観的な性格にして『本気でやらないとヤバい』と自分に檄を飛ばした方がいいと私は思いました。
というのも、会社員で安定的な給料があったら『まあ大丈夫だろう』と思う人も多いですよね。
その結果、仕事後は飲んだり遊んだりと収入を得る以外のことに時間を使うのではないでしょうか?
もちろんそれらが悪いわけではありません。
ただし、現状に満足して気を抜いてしまうとそこで成長が止まってしまいます。
実際に私自身経験がありますが、会社員の頃には勉強をしませんでしたし、フリーになってからも、一定の収入を得られるようになってからはそれ以上を追求せず痛い目に遭ったことがありました。
なので、私の持論ではありますが『精神や収入が安定している時こそ悲観主義にして焦りを持つべき』なのかなと思います。
安定は最大の保険ですが、同時に成長を止める誘惑でもあります。
従ってその状態を『ヤバい』と思えるのか、『まあ大丈夫だろう』と思ってしまうのかで数年後が変わるように感じています。
何もかも限界なら楽観主義
一方で、収入や精神状態、その他健康面なども全てにおいて限界ならばむしろ楽観主義の方がいいです。
というのも、そこで焦りを持つとさらに体調を崩したり、気持ちばかりが先行して良い結果を得られないからです。
精神的にゆとりがない時には『まずゆとりを作ること』が大切なんだと思います。
収入がなく精神も限界、こんな時にゆとりなんて矛盾しているように思うかもしれませんが、ここで悲観主義になると単純に『もうすべてお終いにして楽になろう』と考えたりもしますので、良いとは言えないです。
私は現在フリーなので、限界の状態も経験しました。
そこで感じたのがこの『楽観主義に対する考え方』です。
どちらかといえば悲観主義者だったですしそれが正しいと思っていましたが、最近は『楽観主義になりゆとりを持った方がいい』と感じるようになりました。
自分を追い込んで良い精神状態か?
楽観主義と悲観主義、どちらにもメリットがあります。
楽観主義は精神面や心理面、その他の要素に振り回されず一定のペースで仕事ができます。
悲観主義は、自分を追い込むことで大きな力を発揮できます。
この理由から、『結果を出したいなら悲観主義』『悲観主義者の方がやる気があるように見える』とこんな風に考えられます。
しかし重要なのは、今現在『自分を追い込んで良い精神状態か?』これを知ることのはずです。
自営でも会社員でも、『ゆとりがあるのならば焦りを持って自分を追い込む』この方が結果を出せますから、自分や周りのためにも良いはずです。
しかしながら、ただでさえ限界の時に『より焦ろう』としたら単純に壊れるだけです。
これは意外と気づいていない人が多いように感じます。
例えば会社員ならば、『パワハラ・セクハラを受けている』『家庭で問題がある』こんな時に、『さらに仕事に対し焦りを持って奮闘する』のでは参ってしまいませんか?
もちろん自営も同じです。
なので、悲観的な思考で仕事に打ち込んでやると思っても、今の自分がそれに耐えられる状態かは事前に確認した方がいいかもしれません。
私の場合、限界の時に追い込んで体調を壊してしまいました。
そうなるくらいならば、焦る気持ちがあっても敢えて楽観的になり、無理のないペースで日々コツコツ続けていった方が結果的に近道という訳です。
性格も関係する
さらにこの楽観主義と悲観主義の問題、元々の性格によって向き不向きが出てきます。
結論から言うと、人に対し余計な気を遣ってしまうとか、そもそも人間関係が苦手なタイプは、それだけで大きなストレスを感じていますから、悲観主義は合わない可能性があります。
例えば職場を例に挙げても、『同僚に強く言える人と言えない人』っていますよね?
険悪になっても気にせず自分の意見をはっきり通したい人と、職場等で争うのが嫌だから我慢する人とがいるはずです。
前者は悲観主義で自分を追い込んでも問題ないですが、後者の場合、それだと疲れてしまうため、自分のペースを保てる楽観主義の方がいいと私は思います。
つまりこのどちらの主義が良いかは、『日常的にゆとりを持っているか』が大きく関係していて、『ゆとりがある人ほど焦りを持った方が良い』『ゆとりがない人は焦らない方がいい』とこうなります。
特に会社だと、仕事に対する見た目の姿勢だけでやる気を判断されてしまう場合もありますが、本質的にはそこで判断すべきではなく、『本人の性格に適したやり方を会社が提供するべき』で、それが会社の収益にもつながるのかなと私は思います。
いずれにせよ、自分に合わない思考スタイルで仕事を続けているのは様々な面で良いとは言えないはずです。
どんなやり方が正解か、見つけられると日常が楽しくなるかもしれませんね。
最後に
仕事に対する考え方や姿勢は人によって様々だと思います。
一方で、自分の性格に適した働き方を見つけられていない人も多いはずです。
経験上ですが、仕事も思考の切り替え次第で全く別のものに切り替わります。
昨日まで苦痛で仕方なかったものでも、考え方を変えるだけで楽になることもありますので、どんな気持ちで臨めば苦痛にならないのかを研究してみるのもアリかもしれません。
どうせやるなら楽しい方がいいですしね。
楽観的がいいのか悲観的で追い込みたいのか、それらどちらも違うのか、あなたに合うものを見つけてみてはいかがでしょうか?