『どうしても仕事が覚えられない』『ミスばかりしてしまう』などが繰り返されると、『自分は能力がないのかも…』と自信を無くしますよね。
『他の人は難なくこなせる仕事でも、自分は覚えることができずに失敗ばかりする』こんな状態だと自信を喪失するのも分かります。
こうなると、『自分には能力がない』と思ってしまうかもしれませんが、『仕事が覚えられない=能力がない』とも限りません。
なので、完全に自信を無くす前に、覚えられない原因について、『自分ではない原因』から考えてみるのも大事です。
以下ではそんな、仕事が覚えられない時の原因を書いています。
その仕事が合っていない
最も考えられる原因は、『今の仕事が単純に合っていない』ということです。
これは意外かもしれませんが、誰もが『どんな仕事にも対応できる』訳ではありません。
むしろ殆どの人が『この仕事は得意・これは普通・これは苦手・あれは絶対無理』といったように分かれます。
しかしながら、たいていの人が『その自分の適性』に気づけていない傾向にあります。
何より、最終学歴を終えた時点で自分が本当にやりたいことや就きたい仕事が見つかっている人の方が少ないですよね。
『卒業したし就職しなければ、働かなければ』という理由だけで職を選んでいるのではないでしょうか?
特に日本の場合、『最終学歴を終えたら働くのが当たり前』という文化がありますから、無職だったりフリーターはどうしても冷ややかな目で見られてしまい、そんなこともあり何とか仕事を見つけるはずです。
こんな流れもあり、今の仕事が適正とも限らないのです。
そのため、『不適正な仕事』つまりは『絶対無理』と思われる部類の仕事を気付かずにやっていたら覚えられないのも不思議ではありません。
例えば極端な話、日本人が未開の部族と共に生活するなんて、相当厳しいですよね。
言葉も文化も、全てが違う人たちと暮らすことは簡単ではなく、『デキないことが当たり前』のはずです。
にも関わらずそれを『お前は能力がないからだ』と言う人がいるでしょうか?
現状仕事が覚えられないのってこれと全く同じです。
そもそも『どんなことでもやればできる』という日本の考え方が間違っているので、自分は能力がないなんて思わない方がいいかもしれませんよ。
指示を出す側に問題がある可能性
『指示を出す側に問題あり』これもよくある話です。
例えば、『何を言っているのか分からない上司』こんな人だったら仕事を覚えられないのも無理はないですよね。
そもそも会社員は上司で決まる部分がありますから、その上司の指示が的確ではなく、しかも『分からないから聞き返すと怒る』こんな人だったらお終いなのでは?
上司や先輩って、あなたよりも長く会社にいると思います。
しかし、だからといって絶対に優秀とは限りません。
何となく会社に居続けている人も多いですし、そんな人が課長や部長を務める組織も少なくないので、そういう環境下だと苦しむこともあります。
例えば、説明になると早口でまくし立てるようなタイプ。
こんな人もいますよね。
これは、『説明が面倒くさい』『そもそも自分が分かっていない』のどちらかの可能性が高いです。
人は、自分が十分に理解しているものについてはしっかり教えられますし、早口になるというのは何かを隠す仕草でもあります。
ですから、このような面倒くさがる人や仕事を理解していない上司の下についてしまうと、そのしわ寄せが自分に来る場合もあります。
なので、そんなことのために『能力がないのか…』と悩む必要なんてないはずです。
忙しすぎる
『忙し過ぎて情報を整理できていない』この可能性もあります。
人は覚えられることに限界があるようです。
そのため、多忙過ぎると本当に必要なこと以外は頭に入らないようですよ。
例えば、一つのことをずっと考えていたとします。
本当に、24時間ずっとです。
こんな状態だと、ちょっとしたことでも忘れてしまうと思いませんか?
例えば『昼を食べるのを忘れた』とか『洗濯物を入れるのを忘れた』などのように、普段なら当たり前にしていることをなぜか忘れてしまったりするでしょう。
これは多忙過ぎるのが原因です。
なので、もし現状が忙しすぎるのならば、仕事を覚えられないのもそれが原因かもしれません。
それに『忙しい』にも2種類あり、実質的に時間に追われている状態と、精神が追い詰められている状態があります。
前者の場合自覚できますが、後者の精神が追い詰められている場合自覚がないことも多いです。
しかしながら、精神が限界に近い時も頭は一杯なので、それが原因で簡単なことでも忘れてしまったり覚えられない場合もあります。
むしろ、時間に追われているだけならばまだコントロールできますが、精神というのは何かと自制が難しいですから、人間関係や寝不足などのように、ストレスがたまる原因があるのならば早めに改善した方が、結果的に多くのことがプラスに働くはずです。
人間関係も覚えられない原因の一つ
ちなみに、人間関係が上手くいっていないことも仕事を覚えられない原因の一つですよ。
例えば、恋人と上手くいっていない。
これも関係します。
仕事中でも『はあ』とため息をついてしまったり、ちょっと時間ができると恋人とのことを考えてしまうようならば相当ストレスがあります。
この状態だと仕事に集中できていませんから結果的に覚えられませんしミスも増えます。
なので、恋愛関係の悩みやトラブルがある場合には早めに手を打った方がいいです。
特に男女関係は、通常の友人関係よりも感情が深く関わりますから厄介です。
人は感情的になるほど冷静さを失いますから、その原因になるものが分かっているのならば、今すぐ対処しましょう。
仕事が覚えられない時の対策
仕事が覚えられない時の対策を書いておきますね。
方法はシンプルで、『紙に手順を書いておく』というものです。
覚えられない原因を探すのも一つの解決策、一方で、覚えようと努力するのもまた一つです。
紙に書き、その通りに進めていけばたいていのことはできるのではないでしょうか?
もちろん、それでも失敗してしまう場合もありますが、その際には『その失敗も含めてメモしておく』のが良いように思います。
いちいち紙に書くって面倒だと思いますが、このひと手間をかけると仕事の正確さは格段にUPします。
ちなみに私は、昔ある人に『仕事は覚えるものではなく慣れるもの』と言われ、かなり救われました。
無理に覚えようとせず、徐々に慣れていけば良いという訳です。
紙に書く作業も、最初は時間がかかっても慣れてくれば短縮でき、いずれ『紙不要』になるはずです。
こうやって、『覚えられない』と思っていた仕事も乗り越えていくことで成長するのかもしれません。
何より、自分の限界を決めてしまったり、『限界がある』と思ってしまうこと自体良くないので、『どうすればできるか?』という解決策を探り、自分のレベルを上げてみましょう。
最後に
『仕事を覚える』って、決して誰でもすんなりできることではありません。
会社の超デキる人も、もしかしたら『まったく覚えられない時期』があったかもしれませんし、昔は社内の評価が低かった可能性もあります。
大切なのは、自分の能力を決めてしまわないことです。
挑み続けていれば限界なんてありませんから、難問が立ちはだかったとしても『どう乗り越えるか』を考え、次のステージに進み続けましょう。
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