私は会社員時代に『一人ぼっちの寂しさ』を経験したことがあります。『自分だけ誘われない』というものでした。
20歳代社員を集めて飲み会を開く中年社員の方がいましたが、嫌われてしまっていたのか、一切呼ばれることがありませんでした。定期的に開かれていることは知っていたので一人ぼっち感があり、『さすがに寂しいな』と思いました。
さらにしんどかったのは、同僚と後輩の女性が呼ばれない私を気の毒に思ったのか、フォローしてきたことです。
こんな経験をしていることから、私には『一人ぼっちの寂しさを解消する方法』が分かります。
・集団での一人ぼっち
・独身での一人ぼっち
どちらの寂しさについても、解消する方法を書いてみますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
集団での一人ぼっち
集団での一人ぼっちに陥ると、焦りを感じたり強い不安を持つこともあるかと思います。私も、上記の経験が日常的だった時には、『仕事上一人ぼっちはヤバい!』とかなりの焦りを感じました。
『どうしていいか分からない』こんな不安がいつもあるかと思いますが、冷静に状況を考えてみることで、その寂しさを解消することができます。安心してください。
省かれていると捉えない
まずは、『自分だけ省かれている』と捉えないことです。
現状では、『どうして自分は誘われないのか』とか『仲間外れにされている』『誰も声をかけてこない』といったように、『省かれている感』が強いのではないでしょうか?
私もそのように思っていたのですが、冷静になって考えると、『彼らの仲間ではないだけ』です。
あなたを一人ぼっちにさせる人たちも、『仲間か?』と問われたらそうではないのでは?
同じ環境にいるだけで、『仲間』ではないですよね?
従って、『嫌がらせとして一人ぼっちにさせられている』ということではありません。もちろん、嫌がらせで仲間に入れない人もいますが、そういうのは経験上、本当に稀です。
一方で寂しいのは確かだと思いますが、たいていはこちらの、焦りからくる思い込みですから、まずは『自分の考えすぎだ』と認識しましょう。
その上で、『この人たちは、偶然同じ場所にいるだけだ』と捉えて、自分が心理的に追いかけないように心がけるのです。つまり『自分の方から遠ざかる』のです。
現状は心理的に追いかけていますから、それをやめて楽になってみましょう。
例えば私は、関わりを持ちたくてその中年社員の方たちの輪に入ろうとしていました。あなたも、そんな努力をしていませんか?
しかしこれからは、あなたを寂しくさせる人たちがいても、自分からは歩み寄らないでいいのです。
そうすると、彼らに対する見方や距離感が変化し、何の抵抗もなく淡々と接することができるようになりますよ。
今までの寂しさが嘘のように思えますので、少しずつ、『自分から離れる』ということをやってみて下さい。
実は一人じゃない?
ちなみに、一人ぼっちにさせる人たちから気持ちが解消されると、意外なところに仲間がいることに気づかされるかもしれません。
今『親しくなりたい』と思っている人たちこそどうでもいい存在で、全く見えていない場所にいる人たちが、自分を受け入れてくれる大事な存在ということがあります。
ですから、心理的に追いかけてしまっている人からは積極的に離れ、気持ちを解放させた状態で、広い視点を持ってみましょう。
何よりも、関わりを持とうとしてくれる人がいるのなら、その人を一番にすることで、自分が幸せになれるかもしれません。
今の環境は割り切る
今の環境に何かを期待していませんか?あるいは、こうして欲しいという希望を持っていませんか?それらを捨ててみることで、寂しさを解消できます。
例えば私の例ならば、『自分も同世代の飲み会に呼ばれたい』『いつか呼んでもらえる』という期待と希望を持っていたわけです。それがあったからこそ、努力して関わろうとさえしていました。
しかしながら、努力すればするほど空回りするだけで、結局は仲間ではないため希望は叶わなかったわけです。
ですから、何かに期待や希望を持っているのならば、『割り切ろう』と考えてみて下さい。
特にそれが、『一人ぼっちで寂しい』という欲求ならば、頑張っても叶うことは少ないので、『この環境は違うんだ』と割り切ってしまった方が賢いです。
ちなみに私は、この割り切り思考によって、会社員を退職してから通ったスポーツジムでは、自分は何もしていなくても周りから話しかけてきてくれるようになりましたし、『会えば話す仲』になった人が何人もいます。
心理的に変わった部分は、
・『寂しい』という気持ちがあって人を求めていたか
・『人間関係などどうでもいい』とトレーニングだけに集中していたか
です。
スポーツジムは体を鍛える場所ですよね。そこでは、『誰かと友達になりたい』なんて考えず、真剣にトレーニングをした方が友達ができるわけです。
職場も学校も、『寂しい』と思うよりもそこでやるべきことに集中していた方が仲間ができる可能性が高いです。
職場ならば仕事、学校ならば勉強ができたり部活で優れていたり、こうなれれば自然と輪ができてきます。
ですから、一人ぼっちで寂しいと悩むよりも、一先ずは割り切って、やるべきことに集中してみるのが良いかもしれません。
新しいことを始める
新しいことを始めることで、一人ぼっちの寂しさから解消されることもあります。
今の環境では、『省かれている訳ではない』『割り切って関わろう』『やるべきことに集中しよう』と考えることで時間ができますから、その分で別の場所に楽しさを求めるのは良い方法です。
よく言われるのが、『趣味を始めよう』ということですよね。これは本当に正解で、それがきっかけで良い出会いに恵まれたり、没頭できるものが見つかることも多いです。
重要なことは、『今の環境だけに捉われないこと』です。
今ある『一人ぼっち』という状況だけを見てしまうと寂しいかもしれませんが、他の環境で楽しむことができたら、そんなことは気にならなくなるのでは?
例えばアイドルの人も、学校では孤立していた人がいますし、社会人も、仕事ではない場所で意外な顔を持っていることが多々あります。
ですから、何か始めてみるのもいいかもしれません。
もしかしたら、それがきっかけで現状の寂しさが解消されることだってあるかもしれませんから、『行動すること』を心がけてみましょう。
独身での一人ぼっち
ここからは、独身での一人ぼっちの寂しさ、これを解消する方法です。一般的には『出会いを作ること』になるかと思います。
しかしこの記事では、敢えてそうではなく、『一人』というスタイルのままいかに寂しさを解消するかについて書いていきます。つまり、メンタル的な部分についてです。
私も未婚ですし、ときどき、寂しいなとか、一人ぼっちだなと思うことがあります。そのため極力感じないで済む方法や、『こうすれば解消できる』ということは、お伝えできるかと思います。
キラキラした場所には行かない
カップルが多いキラキラした場所に行くと、『独身だ』ということが痛感され、より寂しさが増すのではないでしょうか?
特に、今現在パートナーがいない場合、『昔は自分もこんな風にデートをしていた』と思い出したりして、ちょっと切なくなりますよね。ですから、極力そういう場所には行かない方が良いです。
やはり、過去が思い出されてしまう環境は辛いので、カップルが多い、子連れの若い夫婦がたくさんいるといったように刺激が強いところは避けた方が無難です。
また、恋愛映画を見ると『やっぱり誰かと付き合いたいな』と思うはずです。このトキメキは育てたいものですが、同時に何もないと気持ちを大きく落胆させ、映画の世界と現実とのギャップに苦しむことになります。
ですから、『独身で寂しい!』と強く思っている時には見ない方がいいでしょう。
独身の方が得?
一方で一人ぼっち感が強い時には、独身で良かったと思えるものに触れると復活してきます。
例えば泥沼離婚問題。離婚を経験した方は皆、『あの苦しみを経験するくらいならば一人の方がいい』と言いますし、確かに再現ドラマを見ても、『やっぱり結婚は違う』と私は思えます。
そのため、独身からくる一人ぼっちは一時的なのかもしれません。
さらに冷静に考えると、自分の精神状態さえしっかりしていれば、『一人の方が得』ということもあり得ます。
上述の通り結婚にはリスクがありますから、寂しさに対する対処さえ身につけてしまえば、好きなように人生を楽しめる独身こそ、得な生き方なのではないでしょうか?
人間関係を整理する
寂しさの原因は人間関係にあるのかもしれません。今の友人知人で、『会うことによって疲れてしまう人』がいるのなら、思い切って整理することも一つの選択です。
私自身、以前この『整理』をしたことがあり大成功でした。
会社員時代の同僚達と辞めてからも会っていましたが、
・私はフリーとしての緊迫感がある
・彼らは会社員のためそれがない
という状況で、会っているとどうしても噛み合わなかったのです。
そのため思い切って『落ち着いたら連絡する』と整理した結果、とても気持ちが楽になり自分のことに集中できました。
これは、独身の寂しさ解消にも言えることなのでは?
例えばあなたの友達がラブラブな新婚さんだったら、会う度に『結婚はいいよ!早くした方がいいよ』と無駄にプレッシャーをかけられますよね。
他にも、友達に子供が生まれたとか、周りがどんどん結婚していくとか、『自分だけ取り残されていく』という感覚があると一人ぼっちだと思うことが増えるはずです。
そうなると辛いでしょうから、本当の親友だけを残して、大部分を整理することもありかもしれません。
独身の自由さを再確認する
独身で一人ぼっちを感じてしまう時には、『独身の自由さ』を再確認することが、最も良い方法だと私は思っています。
先ほどお話しした泥沼離婚問題もそうですが、実は、我々独身者が知らないところで、『パートナーがいるから大変なこと』はたくさん起こっています。
実際に、『恋人がいた時の方が精神的にきつかった』という経験がありませんか?私は『別れてとても気持ちが楽になった。解放された』ということがありました。
確かに独身だと、寂しいと感じる機会も増えますが、その分誰よりも自由です。
家の中は100%自分のためだけに使えますし、お金だってそうですよね。それに、どこへ行くのも何をするのも完全に自由です。
一方で結婚していたら共同生活ですし、子供がいる場合、それなりに成長してくれるまでは割と切り詰めた生活をする人たちもいます。また何かをする際にはパートナーに相談することが基本のようです。
このようにして考えると、『一人ぼっちも案外良いのかも』と思えてきませんか?
寂しさは一時的
独身による一人ぼっちの寂しさって、突発的なものなんだと私は感じています。つまり、『一時的でしかない』ということ。
その時は情緒が不安定だったり何かに影響されて寂しく思いますが、その後冷静に『じゃあ真剣に結婚生活をイメージしてみよう』と考えると、どうしても悪い要素も浮かんでくるため、そうしているうちに寂しさは解消されています。
もちろん上記は私の場合ですが、あなたも、独身だから自由なことがたくさんあると再確認してみて下さいね。
きっと気持ちが楽になると思いますよ。
実は良い機会
・集団での一人ぼっち
・独身での一人ぼっち
どちらにせよ、実は、現状を見つめ直す良い機会です。
『この環境は違うようだ。ならば何をする?』とか『独身は自由らしい。じゃあどうしよう?』といったように、自分に優位性があることに気づいてみましょう。
たいていの人は、大衆と同じことを善しとします。しかしそれが、正解とは限らないため考えてみるべきです。
例えば映画館で非常ベルが鳴ったら、たいていの人は大きな出入り口から逃げようとします。理由は、『皆がそうしているから』。結果その出入口は人が殺到し、あっという間に行列ができます。
しかし他にも扉はあって、いち早く脱出できるのは、冷静に非常口を見つけた人です。
あなたは今、非常ベルが鳴り響く中、皆が押し寄せる大きな出入り口を見て、『自分もあそこから脱出したい』と思っている、あるいは、『本当にあの扉でよいのか?』と疑問を持っている状態です。
どこに向かうことが正解でしょうか?
一人ぼっちだと感じられていることは、案外得なのかもしれません。何の疑問も持たずに皆と同じ道を選ぶことには大きなリスクがあります。
寂しい気持ちを最大限に生かすことと、日々寂しいだけで終わらないように、これから先、人に流されない決断をしてみましょう。