女性が痴漢被害を訴えた時に『露出する女が悪い』と批判する男がいますよね。
例えば女性インフルエンサーなどがSNSで『こういう服装をしていたら痴漢に遭った。私が悪いの？』と投稿すると『露出する女が悪い』『服装に問題がある』とか。
こういう男がいると、女性は気分が悪いのと同時に恐怖を覚えるのでは？
一部の男性が『痴漢されるのは女に原因がある』と考えているようでは痴漢の根絶はあり得ない訳で、それでは女性のストレスが消える日は来ないでしょう。
痴漢はする側が100％悪いですが、それでも『露出する女が悪い』『女のせいだ』と言うのはなぜなのか？
この記事では、露出する女が悪いと言う男性心理や、女のせいにする男の呆れた見解などを紹介します。
痴漢被害は女性に落ち度がある？
まずは、痴漢被害は女性に落ち度があるのかについて。
落ち度はないですし100％する側が悪いですが、それでも女性の中には『私に落ち度があったのかな？』と自信を無くしてしまう人もいると思います。
なので、それについて解説しますね。
100％落ち度はない
繰り返しになりますが、痴漢被害者に100％落ち度はないです。
どんな服装でも、どれだけ露出していても、どこにいても、女性は全く悪くないです。
そもそも落ち度とは何でしょうか？辞書では『不注意や怠慢から起こった失敗や過ち』とあります。
痴漢に遭うことは不注意や怠慢でしょうか？また失敗や過ちでもありません。
単純に『悪質な人間から被害を受けただけ』です。
それを落ち度と捉えたら『たいていのことは自分の落ち度』となり、生きることさえできなくなります。
露出も関係ない
それから、露出も関係ありません。海やプール、ジムなどが良い例です。
ビキニの水着でいたら、痴漢して良い理由になるでしょうか？
トレーニングウェアは、痴漢しても良いのでしょうか？
同じ理由で、露出が多いファッションも痴漢して良い理由にはなりません。
痴漢被害者に落ち度なんてないので、そんなことは考えないようにしましょう。
痴漢擁護の主張は間違い
一部の男性は、痴漢を擁護し女性の服装などを批判しますが、その主張は完全に間違いです。
というのも、無施錠だったら空き巣して良いのでしょうか？
材木が積んであったら放火して良いのでしょうか？
ダメに決まっていることは、小学生でも分かりますよね。
空き巣や放火に関して犯人を擁護する者はまずいませんが、痴漢となるとなぜか『露出する女が悪い』『女のせいだ』と批判する男が一定数います。
被害者の殆どが女性だからこそ批判的な男性が現れますが、それは大きな間違いです。
このように、他の犯罪と比較してみると、女性に落ち度がないことが改めて分かるのではないでしょうか。
露出する女が悪いと言う男性心理
上述した通り、どれだけ露出しても女性に落ち度はない訳ですが、それでも『露出する女が悪い』と言うのはなぜなのか？
以下では、露出する女が悪いと言う男性心理を解説します。
露出してたら欲情するから
露出する女が悪いと言う男性心理、まずは『露出してたら欲情するから』というもの。
確かに男性は、露出が多いとか体のラインが分かるとか、こういう服装の女性がいると欲情します。
同じ女性でも、露出多めのタイトワンピとダウンコートとでは、男性心理的には全く感じ方が違います。
露出多めのタイトワンピだったら『たまらない』と感じますが、ダウンコートの場合特別何も感じません。
男はどうしても、女性のスタイルに目が行くので、その点では『露出が多いかどうか』は欲情の分かれ目になります。
これを理由に、『露出する女が悪い』と主張する男性が一定数いることは事実かもしれません。
正常な判断ができなくなるから
露出する女が悪いと言う男性心理、続いては『正常な判断ができなくなるから』
例えばの話ですが、下着が見えかけている女性に声をかけられたら、これから重要な仕事があっても『仕事そっちのけで女性に付いて行ってしまう』とか、こんな男性心理もある訳です。
これが『正常な判断ができなくなる』というもので、男はよほど悟らない限り『性欲には勝てない』のが実際です。
こんな心理があるので、『露出する女が悪い』『痴漢は女に原因がある』とか言う男がいる訳です。
とはいえ、犯罪行為をするかどうかは完全に別問題となります。
衝動的にしてしまうから
露出する女が悪いと言う男性心理、続いては『衝動的にしてしまうから』というもの。
一部の痴漢加害者は、衝動的に犯行を行っているようです。
つまり、『好みの女性で服装もそそられるものだった』『気が付いたら抱き着いていた』とかこんな感じですね。
通常なら『だから何だ？そんな言い分は通らない』となりますが、一部の男性は『男はそういうものだ』『露出する女が悪い』と女性を批判します。
『欲情して判断力を失い衝動的になる』この心理は男性なら分かります。
しかしその衝動的な行動は、本来同意でしかしません。
なので痴漢行為をする男性は、根本的に部分に問題があると言えます。
男の本質を分かっていないのが悪い
『男の本質を分かっていない女が悪い』こんな心理もあります。
女性を批判する男性の主張としては『男は露出されたら気になってしまうものだから、女が配慮しろ』というもの。
滅茶苦茶な言い分ではありますが、男尊女卑傾向がある男性は、このような考えを持っています。
簡単に言うと、『何でもかんでも女が我慢すればいい』『そうすれば世の中上手く回る』とか、こんな考えの男性ですね。
こういう男性は、『痴漢されるのは女が露出するからだ』と主張する訳です。
勝手すぎる言い分ではありますが、こんな男性心理も実際にあります。
自衛していないのが悪い
『自衛していない女が悪い』こんな心理もあります。
これはよく聞くのではないでしょうか？
女性が痴漢被害を訴えたら『どんな服装だった？』『何時にどこにいた？』『飲酒してたか？』など、とにかく女性を責め、最終的には『自衛してない女が悪い』と言ったりする。
被害者としては、何で責められてるのか意味が分かりませんよね。
これも要するに『露出してたら男は気になるから痴漢されても仕方がない』という心理です。
女性に原因なんて一切ないのですが、とにかく女のせいにしたがる男が一定数いるので惑わされないようにしましょう。
呆れた男の見解とは
続いては、『痴漢してしまう男性こそ被害者だ』という、呆れた男の見解についてです。
『男性こそ被害者だ』という男が実際にいるので、それについて解説します。
露出のせいで理性が崩壊する
男性の主張は『女性が露出したせいで男の理性が崩れる』というもの。
一部の男性は、『女性が露出するから男性の理性が崩れ痴漢する、だから女が悪い』と考えています。
そのため、男性こそ被害者であり、女が気を使えば痴漢は減ると主張する訳ですね。
以前アメリカで『自分が太ったのはマックが旨すぎたせいだ！』と裁判を起こした男性がいましたが、それを思い出しますね。
こんな呆れた考えを持つ男が世の中に存在する訳ですが、本当に『女性の露出により理性が崩壊している』のでしょうか。
寒い季節も痴漢は認知されている
確かに、月別の統計を見ると薄着になる季節の認知件数が多いですが、寒い季節でも十分に認知されていて、そこまで大きな差ではありません。
なので、痴漢被害と女性の服装に因果関係はないのではと個人的には思います。
従って、一部の痴漢加害者が主張する『露出のせいで理性が崩壊する』というのは、女を悪者にするための、都合の良い言い分でしかないと言えます。
いずれにせよ、女性は男性に何を言われようと自分を見失う必要はありません。
痴漢はする側が100％悪いので、自分の拘りを捨てたりしないようにしましょう。
女のせいにするのはモテないから
『露出する女が悪い』『痴漢されるのは女のせいだ』とか、こういうことを言う男性はモテないからでしょう。
モテないし、女性関係で嫌な経験ばかりしているから思考がひねくれていると考えられます。
モテる男性なら、『露出する女が悪い』なんてまず言いませんし、痴漢という犯罪を鬱陶しく思うはずです。
彼女や妻、娘がいる男性なら痴漢は他人事ではないので、女性同様加害者が許せないはずです。
なので、モテない男性が『露出する女が悪い』とか『女のせいだ』とか主張しても、気にしないのが一番良いです。
何より被害に遭った時に『こんな服装していた私が悪いの？』と思ってしまわないことが最重要です。
例えば極端な話ですが、裸で街中を歩いていたとしても、公然わいせつではありますが痴漢して良い理由にはなりませんよね。
むしろ裸なら、保護されるべき状況です。
このように、『私が悪いの？』なんて考える必要は一切ないので、モテない男の馬鹿馬鹿しい主張には、一切耳を貸さないようにしましょう。
着たい服を着ているだけと理解できない
ちなみにですが、女性のファッションに対して『着たい服を着ているだけだ』と理解できない男性は割と多いです。
露出が多いとかだと『男にアピールしている』『エロい』『厭らしい』とか言う男性がいますが、女性は着たい服を着ているだけですよね。
また誰かにアピールしているとしたら『特定の誰か』であり、『不特定』ではないでしょう。
こういった、単純な女性心理が分からない男性が多いことも、『痴漢されるのは露出する女が悪い』とか言い出す男が生まれる一因になっています。
男は不特定の女性にアピールするためその心理も関係しているかもしれませんが、とはいえ自分の都合で捉え過ぎですね。
このように、根本的な問題として『女性への理解不足』があるので、それも大きく関係していると言えます。
最後に
露出する女が悪いと言う男性心理を書いてきました。
痴漢被害なんて、する側が100％悪いというシンプルなものですが、なぜ被害者が考えさせられるのか疑問ですよね。
いずれにせよこれからは『こんな服装をしていた私が悪いの？』と疑問を持つことは止めて、『私は絶対に悪くない』と考えるようにしましょう。
それが正しい思考なので、ブレないことが大切です。