否定的な上司っていますよね?
何か提案しても『そんなのダメだ!』とバッサリ否定したり、こちらの考え方や普通の会話でさえも『いやそれは違う!』『そうじゃないんだよ』などのように、とにかく否定してくる上司や先輩。
こういう人が職場にいると疲れるのではないでしょうか?
否定ばかりする上司って意味が分からないかもしれません。
私も会社員時代に、とにかく否定ばかりしてくる先輩社員がいました。
20歳くらい年上だったので、当時の私は『このおっさん、なんで否定ばかりするんだ?』とかなり悩みました。
否定され続けると自信を喪失するため早めに対処した方がいいですよ。
以下では、否定する上司の心理と対処法について書いていきます。
純粋な人ならば、『この上司は自分を育てるため敢えて厳しくしている』と考えるかもしれませんね。
しかし、全てがそうとも限らないため冷静に見極めましょう。
否定する心理は4種類
否定する心理は4種類あると私は思っています。
もちろん、私は心理学者ではないので全て経験から学んだり感じた程度ではありますが、それでも、他人を否定するのには何らかの理由があります。
なので、『職場』という環境に捉われず、その上司の状況から『なぜ否定的なのか?』を考えてみると答えが見えてくるはずです。
相手のためを思って敢えて否定する
職場に限らずですが、『相手のためを思って否定する』こういう上司も一定数いますね。
いわゆる『怒りながら育てる』という奴です。
一昔前はこれが主流だったようなので、古風だったり年代によっては『若い奴は否定しながら教育するのが当たり前』と考える人もいるかもしれません。
とはいえ、最近では受け入れられない方法のようにも思いますけどね。
まあそれはさておき、このタイプの上司は育てることが目的なので、否定するにしても『ただけなして終わり』ではないはずです。
例えば、『そんなんじゃダメだぞ』という否定でも、その言葉の裏には『そのままだと成長できないぞ』という意味が含まれている訳です。
つまり、『嫌味ではない』はずです。
こういう人って本人のために言っている訳ですが、難しいのは『言い方が優しくないため勘違いしてしまう』という部分です。
否定された側も、『なんでダメとか言うんだ?』という、この『否定された』という部分の印象だけが強く残ってしまうこともあり、そうなると嫌な上司認定するわけです。
なので、それが単純な嫌がらせなのか育ててくれているのかって見極めが難しかったりもしますが、ポイントは『怒っていても見捨てていないか?』ということでしょう。
例えばあなたがミスをした時に、『全くお前はダメだな。相変わらず同じミスか』みたいに否定しながらも手伝ってくれるようならば、なんだかんだで気にかけてくれています。
一方で『全くダメだな』と捨て台詞のように吐くだけで何もしなかったら単純な嫌がらせの場合もあります。
それに、一般的には『人は怒られた方が学ぶ』ようです。
優しく指導されてもなかなか覚えられなかったりしますが、厳しく指摘された場合『また言われないようにしよう』としっかりやるため、その点では『育てるために否定する』というのは職場ではありの方法です。
なので、『この上司は否定的だけど気にかけてくれている』と思えるようならば、それはあなたを育てるためかもしれないので、そんな人の背中は追いかけるべきと言えそうです。
肯定したくない性格
肯定したくない性格の人っています。
どんなことでも、『人の考えに頷く、同調する』というのを嫌い、取りあえず『いや』とか『でも』と否定するタイプ、こんな人間もいるわけです。
例えば頑固者とか変わり者といった印象の人達はこの傾向があるでしょう。
要するに『自分が絶対に正しい』という考えの人ですね。
自分が絶対だからこそ他者を受け入れられず、結果的に『まず否定』というスタイルになるのです。
なので、こんな人が上司だと本当に大変ですが、このタイプは衝突もしやすいため注意した方がいいですよ。
なので対処法としては、『できるだけ関わらない』のが一番いいのですが、職場の場合それも難しいでしょうから、次に考えられるのは仕事で結果を出すことです。
というのも、どんな頑固者でも自分絶対主義者でも、現実的に結果を出している人間には何も言えません。
むしろ、結果さえ出してしまえばお気に入りとして扱われるでしょうから否定もされなくなる可能性が高いです。
反対に、戦おうとするのは得策ではないです。
というのも、頑固者はとにかく折れませんから消耗戦になります。
ある程度上司に物申せる職場だとしても、『そういう言い方は辞めて下さい!』『その態度はおかしいと思います!』とか言ったところで変わる可能性は低いです。
実際に元職場にこんな上司がいましたが、対立した部下と徹底的にやり合っていましたよ…^^
そしてその部下は、他部署に異動になりました。
なので、自分が絶対に正しくとにかく他人を肯定したくないタイプならば、『能力で黙らせる』のが良いでしょう。
『使える』と思ったら否定しなくなるはずです。
単純に嫌っている
単純に、『あなたを嫌っているから否定する』というシンプルな状況もありますね。
上司とはいえ個人的な感情で部下を嫌う場合もあります。
例えば、『自分が気になる異性の社員と親しいから』とか『自分よりも若い・外見が良い』『仕事ができる』などのように、『仕事以外の理由』で嫌っている場合も少なくありません。
こうなると否定の仕方も、完全に嫌がらせに近いものになってくるはずです。
仕事を与えないとかあなただけチームに入れないとか、反対に雑用ばかり与えるなど、こういうのをさせておいて『反抗してきたら嫌味を言う』とかこんなパターンもあるはずです。
こうなったらどうしようもないので、日々の上司の言動や業務内容を詳細にメモしておきましょう。
そして、弁護士に相談することです。
ウェブで調べると相談無料の弁護士も多数います。
最も重要なのは『あなたが我慢しない』ということです。
これは単純な理不尽ですから、それを我慢し続けるだけの日々なんて絶対におかしいです。
職場の場合、相手が上司だと『自分が我慢しなければ』という心理になりやすいですし、『大事にしたくない』と誰でも思うはずです。
しかし、私は会社を辞めて現在フリーになっていますが、『訴える』『役員に相談をする』などの対処をしておけば良かったと思うことがいくつかありますよ。
つまり『今やらないと後で後悔をする』訳です。
気に入られる必要なんてないですから、不要に自分を責め立てる相手には潰す覚悟を持った方がいいです。
その方が、結果的に上手くいくことも多いはずです。
なので、個人的な感情で嫌ったり否定してくる上司には、毅然とした態度で然るべき対応をしましょう。
ストレス発散のため
『ストレス発散のために他人を否定する』こういうタイプもいます。
要するに『弱い者いじめ』ですね。
職場だとありがちなことなのかなと思いますが、これも嫌っている時と同様の対処が必要です。
こういう人はプライベートが満たされていない可能性が高いです。
だからこそ、言える相手に言って発散するんですけどね。
なので、できるのなら言い返してしまった方がいいです。
というのも、一度強く言い返すと辞める傾向があるからです。
そもそもこの性格の人は『言える人』にしか言わないんです。
つまり、言い返された時点でそれは『言えない人』になります。
従って本質的には『上司・部下』という立場は関係ありません。
要するに、愚痴を言う心理と同じで本人には悪意がないのです。
だから言い返されると辞めるわけです。
一方で難しいのは、『こちらを嫌っているのか単純なストレス発散なのか』という見極めです。
嫌っている場合、言い返すと余計に反抗してくるので相手が上司ならば直接対決は避けるべきですが、今回のように発散ならばはっきり言ってやった方がいいわけです。
なので例えば『最近家庭で上手くいっていないらしい』とか『職場で浮いている』といったように自分とは無関係のところでストレスがたまり、その発散としてぶつけてくるようならばしっかり言い返しましょう。
そういう時は、相手が上司でも関係ありません。
何より『人に嫌がらせをして発散をする』『困っている・悔しがっている顔が見たい』という人間もいるので、そういう人物が上司だったらしっかり対処した方がいいですね。
育てようとしているかを見極めるべき
全体的に言えるのは、否定的な上司だったら、まずは『自分を育てるためにやっているのか?』を見極めるべきです。
なので、『上司』という理由だけで何でも受け入れるのではなく、『何を言われたか?』『その言葉の意味は?』『なぜそれを言うのか?』などに敏感になってみるべきです。
育てることが目的ならば、『厳しいながらも愛がある』とか『仕事後は思いっきり振舞ってくれる』などの何かがあるはずです。
そして最も重要なのは『あなたがその上司を尊敬できるかどうか』なので、その気持ちも大切にして、今後の方針を決めた方がいいでしょう。
相手が上司でも無駄な否定なら反論すべき
相手が上司でも、無駄な否定ならば反論した方がいいですよ。
もちろん、それによって関係が悪くなる場合もありますが、それでも人は、根拠のない言動を指摘されるとそれ以上何も言えなくなるものです。
なので、やってみる価値はあります。
これも上司の意図を見抜くためには良い方法です。
教育のために否定しているのならば、言い返してもしっかり指導してくれるはずです。
一方で、単なる発散だったら黙るでしょうから自己主張も大切です。
上司って絶対の存在ではないですし、人間的に優れているとは限りません。
なので、おかしいと思うことがあったらその都度確認しましょう。
言い方に気を付ければ『反論も反論ではなくなる』ので、工夫をすれば、否定する上司も上手く扱えるかもしれません。
職場でこそ自分の考えを持とう
職場は自分の都合で動く人が多いですから、ちゃんとした考えを持っていないと流されてしまいます。
何より『上司=正しい』とは限らないため疑ってかかることも重要です。
最も大切なのは『自分がその職場で何を成し遂げたいか』という信念ではないでしょうか?
これが明確になっていればどんな上司でも気にならないのかなと思います。
それに、本気で頑張っていたり能力が高い人は意外と嫌がらせのターゲットにされないものです。
もちろん、あなたが『やる気ない』という意味ではないですよ。
そうではなく、『コイツはデキる奴だ』と思われた方が何かと得なので、その点でもちゃんとした考えを持つことはとても重要な気がします。
最後に
職場って色々な人がいますから、合わないと大変ですよね。
そんな時には引かない方がいいです。
直接対決するのかそうではないのか、やり方は色々あるにせよ、自分が我慢するだけの選択は間違っているので相手を変えるようにしましょう。
会社員を続けるのなら、このくらい強気でいられた方がいいですよ。
逃げ腰だったり平和主義だと自分がやられるので、やられた時には徹底的にやり返しましょう。
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