『職場の飲み会が苦手だ…』と感じているのなら、それは良いことですよ。
あなたは、当たり前に飲み会を楽しんでいる同僚や上司とはタイプが違う人間ということになりますが、それは劣っている訳ではありません。
というのも、『苦手だ』と感じるのは以下のような理由からじゃないですか?
・話に入れない
・話題に興味を持てない
・気配りが苦手
・そもそもつまらない
など、要するに『彼らと飲むのが時間の無駄』と何となく感じている訳です。
職場の飲み会で上手く振舞えないと会社員生活は苦しいかもしれません。
しかし、長い人生で捉えた場合にはその性格の方が得する場合もあります。
以下では、『職場の飲み会が苦手なのは良いことだ!』と言える理由を書いていきます。
参考になれば幸いです。
職場の飲み会にはあまりメリットがない
はっきり言うと、職場の飲み会にはあまりメリットがありません。
もちろん、楽しいと感じられる人にとっては飲み会そのものがメリットになりますし有意義な時間です。
しかしながら、無理にその場に馴染もうとするほどの価値はないと言えるので、苦手だと思っているのなら、そのせいでストレスを受けてしまう必要は全然ないですよ。
人間関係の話ばかり
基本的に職場の飲み会は、人間関係の話がメインです。
仕事論を語り合う場合もありますが、9割は『愚痴・悪口・噂話・自慢話』といった人間関係の話で構築されています。
そのため、『価値があるか?』という視点で捉えた場合には『ない』と判断できるはずです。
職場はストレスがたまる場所ですから、多くの人が『話したい・聞いてほしい』という鬱憤を抱えています。
たいていの場合飲み会とは、それを吐き出す場所になっているのです。
そのため、建設的な議論だったり生産性のある会話というのはほとんどないですし、有益な情報も得られない場合が多いです。
従って、冷静に考えると『苦手ならば参加する必要なし』と思えるのでは?
ただし職場の場合、『噂話=情報』という捉え方もあるため、この辺は判断が難しいところです。
例えば、『次の人事で○○課長が昇進するらしい』とか、『新しい部署が創設されて、そのメンバーを選んでいるようだ』といった、こういう話が飲み会の中で極秘に語られることはあります。
会社員の場合、『人事情報こそ貴重』と判断する人もいますから、それが欲しい場合には飲み会も参加価値がありますが、それでも、人事情報を事前に入手して行動できるのは役員クラス前後の人たちくらいです。
つまり、一般的な会社員の場合には、事前に掴んでもあまり関係がないので、その点でもメリットがないと言えそうです。
たいていは聞き役にされる
たいていの場合飲み会は、『話したい・聞いてほしい』という人の独壇場となり、8割~9割は聞き役にされます。
あなただって、自分が進んで話せる性格ならば『苦手だ』なんて思わないですよね。
会社員の場合、『付き合い』という名のサービス残業がありますが、『酒の席でただただ聞いてあげる』というのは無給の仕事そのものです。
同僚や先輩、上司などの話したい欲求に付き合って時間を無駄にすることに価値はないですし、それで自分がストレスを溜め込んでしまったら元も子もありません。
なので、現状『聞き役になっている』と思えるのならばはっきり断った方がいいですよ。
会社員だと、誘いを断る理由にも迷うかと思いますが、面倒くさい人が相手ならば『いろいろ忙しい』と強く言ってしまえばいいと思います。
何より、『ここで付き合っておかないと職場の人間関係が崩れる』なんて思わないことです。
それよりも、自分の時間を大切にしましょう。
時間潰しの場所でしかない
会社員の飲み会は、『時間を潰したい人の集合体』になっている場合があります。
もちろん全てではないですよ。
その時間を楽しんだり有意義に過ごしている人たちもたくさんいます。
しかし一方で、
・今から帰ってもやることがない
・一人で寂しいから飲みたい
・飲む以外にやることが思いつかない
といったように、要するに暇だから飲む人もたくさんいます。
つまり、『人に構ってもらいたい人たち』です。
殆どの人は、人生に目標を持ったり日々自分を成長させるため計画的に生きていますが、中には『寂しい・話したい・聞いてほしい』といった感情だけに捉われている人もいて、こういう人は『有り余る時間を潰すために飲んでいるため』、中身のある会話をしません。
会社員の中には、職場で評価されていないとか現状に満たされていない人も多いはずです。
その状態の人は上記のような時間潰しに走りやすいので、あなたがそういう人たちに付き合わされているのなら、さっさと断った方が良いかもです。
酒の席でしか聞けない話など聞かなくていい
『酒の席でしか聞けない話もある』と飲み会を肯定する人もいますし、そう思う人にとってはメリットがある場所のはずです。
しかし、苦手意識を持っているのなら、『その場所でしか聞けない話』というものには価値などないので気にする必要はありません。
先ほど書いた人事の例がまさに『酒の席でしか聞けない話』に該当しますが、はっきり言って、『だから何?』と思いませんか?
私も会社員当時は飲み会が苦手でしたし、呼ばれなかったり参加しなかったりばかりだったので、当然社内情報には疎かったです。
でも、今思えばだから何です。
そんなことよりも自分の仕事に集中していればいいですし、何より入ってこない情報なんて知る必要もないです。
なので、今あなたが『飲み会は苦手だけど参加しないと浮く』とか『情報が入らない』と思っているのなら、無理をする必要はないように思います。
そもそも、無理をして参加しても疲れるだけだったり、『ためになった』と思えることなんてほとんどないので、割り切った方がいいかもしれません。
苦手ならばはっきり断ろう
『飲み会が苦手ならばはっきり断る』これが鉄則です。
苦手にも状況が多数ありますが、特に『頑張って参加しなければ』と思っている時ほど視点を変えてみた方がいいように思います。
それに飲み会を楽しんでいる側も、苦手な人にわざわざ参加してほしいとは思っていないんですよ。
このように考えられると楽になりませんか?
彼らとしても、同じテンションで盛り上がったり語り合いたいですから、『この人は苦手だけど無理して付き合っているんだろうな』という雰囲気の人に対しては、『別に来なくていいのに』と思っている場合がほとんどです。
さらに、苦手な人がいるいないで会話の内容が変わったりもします。
要するに、『普段のメンバー』でいる時には人事情報とかも話したりしますが、そこに『メンバーじゃない人』が加わった場合には情報を話そうとしないのが一般的です。
なので、そういう意味でも本当に参加価値なんてありません。
ですから、苦手ならばたまに誘われてもきっぱり断り、『一切誘われない人』に昇格した方がいいです。
その方が、楽しい会社員人生が送れますよ。
浮いた時間で自分磨きすべき
『飲み会に参加しなければ』という呪縛から解放されると、会社員でも意外と時間があります。
例えば、『誰に誘われてもすべて断る』と決めていたら、本当に自分のために時間を使えると思いませんか?
結局会社は、仕事で結果を出してさえいれば良い場所なので、飲み会に出なくても問題はありません。
それよりも、浮いた時間で自分磨きでもした方が100倍お得です。
例えば、仕事後に毎日1時間~2時間投資の書籍を読んだら、半年後にはそれなりの知識が身に付いています。
今までは飲んで消費していたお金を投資に回せば、数年後には会社を辞められる可能性だってあります。
なので、苦手意識があり楽しくないと感じているなら、完全に割り切って自分磨きに回した方が得ですよ。
もちろん、『楽しいけど苦手』というのならばまた違ってきますが、職場といえど飲み会は強制ではないはずなので、苦手ならば、そのせいで自分の時間を犠牲にしないようにしましょう。
会社員は時間の無駄遣いに注意
これは、会社員からフリーになった私の経験でしかないので参考程度にしてほしいのですが、フリーになった私からすると、会社員って時間の無駄遣いがとても多いです。
確実に定時に出退勤できて、苦手とか面倒だと感じる人付き合いが一切ないのならば良いですが、そうもいかないでしょう。
フリーの場合、『そういうのはないのが普通』です。
しかしながら、私も会社員当時は付き合いはどうにもならないと思っていましたし、朝起きてから帰宅するまでを実質拘束されている生活に疑問を持ちませんでした。
もちろん、『会社員は損失だから独立しよう』と言っている訳ではありません。
『知らず知らずのうちに時間の無駄遣いをしている可能性がある』ということです。
そういうのって見えないストレスになって積み重なっていくので注意しましょう。
忙しいとゆっくり考える時間さえないですからね。
体調を崩す前に、『現状に疑問を持つこと』も大切ですよ。
最後に
会社員のメリットは収入が約束されていることですが、その条件の中に『付き合いをしなさい』というのは含まれていません。
なので、苦手ならばきっぱり断っていいですし、それをしたから職場でやり辛くなるというのは本来おかしいわけです。
職場は個性の集合体なのである程度仕方がないですが、だからこそ、そこで飲み込まれないように、あなた自身も自己主張を忘れないようにした方がいいですね。